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壮大な地下空間へ

2008/07/14


遠出して過ごす週末は久々のこと。
おかげで前日は準備に追われ、興奮のためになかなか寝付けず、翌朝はいつもより早起きだったために普段の生活リズムがすっかり狂ってしまった。
でも、それが旅モードに突入したしるし。
7月12日、13日に開催された「FOR 座 REST 2008」に参加するため、福島へ。
なかなかないプチトリップのチャンス、ちょっと早めに家を出て寄り道しながら向かうことにした。
たかが寄り道、とあなどることなかれ。
すでにメインイベント級のすばらしいポイントが待っていて、度肝を抜かれた。
そこは、栃木県宇都宮市にある「大谷資料館」。


軽石のような見た目の大谷石は、古くから外壁などの建材として利用されてきた石で、重量が軽く、かつ加工がしやすく、耐火性に優れているということで関東ではポピュラーな素材だ。地下200~300mに眠っている大谷石、本格的に採掘されるようになったのは明治時代初めごろからで、当時はつるはしで石をブロック状に掘り出し、それを背負って外に運び出していたそうだ。
その重量、じつに70kg。
フランク・ロイド・ライト設計の帝国ホテル(現在は取り壊されたものの、玄関部が愛知県犬山市の明治村に移築されている)や、鶴岡八幡宮境内にある神奈川県立近代美術館で使用されている。
すでに掘り終えたスペースは安定した低温を保てることから、政府米の保管庫として使われたこともあるという地下の採掘場跡。それがようやく一般の人の目に触れることとなったのが、今から約30年前。
地面の下に東京ドーム1個分の広大なスペースがあるようには思えない、簡素なつくりの資料館へと足を踏み入れる。
チケット売り場の後ろには「本日の気温 10℃」と書いてあるパネルが。
外はむしむし暑いというのに、30m下ったところはそんなに涼しいの?
「夏場でも13℃、冬場なら2℃ほどですかね」とは、係りの人の弁。
汗だくの我々、ひんやりを求めていよいよ地下に潜入。

扉を開けると、冷気がすーっと全身を包む。こりゃーいい。
水滴に覆われた階段が奥深くへと潜っていって、その先が薄暗くてあまりよく見えないから、それが延々続いているような気がしてくる。ようやく到達した地面らしきところで見たものは、とにかく迫力の空間!

うっすらもやがかかるなか天井がどこにあるかと探してみれば、あごを思いっきり突き出して視線を上にやらないと見えないぐらいに、はるか高いところにある。
大谷石自体のでこぼこした表面から浮かび上がる白色が、より幻想的なムードをかもし出す。切り出した跡がところどころで階段状の凹凸をつくっていて、まるで宮殿のようなたたずまい。しばらくその場でくるくる回って全体像を頭にインプットしようとするが、スケールが大きすぎて思うようにイメージをつかめない。

階段の上り下りを繰り返してさまざまな場所へとやってくるが、どこもかしこもダイナミックな風景で圧倒されっぱなし。
そして、天井からうっすら光の差し込んでいるところを見つけて近くまで行ってみる。
なんでも、地上からどれほどの距離にいるかを知るために開けられた天窓だという。
やわらかい光が照らすのは、柱のオブジェ。
・・・そう言えば、これとよく似た風景を思い出した。
ひとつは、ブラジルにあるミナス・ダ・パサージェン。
かつての金鉱の坑道跡を、トロッコで下って見学する。
真っ青な地底湖がとても印象的だった。

もうひとつは、コロンビアにあるシパキラの岩塩教会。
洞窟の中に塩でつくられた十字架がいくつも並び、それが赤や青、黄色のライトで照らされている。
コロンビア人にも大人気の観光地で、週末に行ったものだから入場するのに相当時間がかかったっけな。
中南米旅行のブログにも、「中南米スイッチ」にも載せることはなかったけれど、どちらも心にじーんと染み入る素晴らしいところだった。

ほぼ一周して、もと来た階段を上ってようやく地上へと戻る。
おや? どんどん視界が狭まっていく・・・。
急激な湿度と温度の変化のせいで、メガネが真っ白にくもってしまう。
拭いても拭いてもまったくクリアにならない視界は、まだまだ地下の世界を楽しんでおいでと、地上に戻るのをさえぎっているかのようだった。
2008.7.11 栃木県宇都宮市
by かな子

Join the discussion 8 Comments

  • いしざわ より:

    めちゃめちゃ神秘的!!
    へーーこれはいいですねー!
    以前、テレビでこういう地下の風景を
    紹介してたのがあって・・・行ってみたいなーって
    思っていたんですよねーw
    素晴らしいですww

  • choki より:

    岩塩教会。
    とても美しく、幻想的。
    こんなところだと、信心がなくても思わず祈りたく
    なります。

    そして相変わらず写真・・・いいですね。
    惚れ直します。

  • かな子 より:

    ■いしざわさん
    近ごろの地下事情は熱い!(笑)
    都会の謎の構造物が埋まっている地下もいいけど、自然に存在する地下も捨てがたい・・・
    さすがに地表からは離れていることもあって、結構どこも涼しい(しばらくいると寒い)んですよね。
    ■chokiさん
    写真で見るとすごく神秘的なのですが、じつは観光客が本当に多くて、とにかくにぎやかでした。
    皆、十字架の前で記念写真を撮りたいから、順番待ちしたり。(笑)

  • いしざわ より:

    これからの夏は猛暑になりそうだし・・・
    夏新しい観光スポットになっていきそうですねーーww

  • u-co より:

    素敵☆ こんなところがあるなんて、知らなかったよ!行ってみたいなぁ。

    すみちゃん、かなちゃん、そろそろこちらにプチトリップいかがですかー?L(@・u・@)」
    (本当は夏休みに行けたらいいなぁ…と(ひとり勝手に)思ってたのですが、今年は“車山のペンションでまったりコース”になりました。

  • かな子 より:

    ■いしざわさん
    涼しいレジャースポット探しが、今年の夏休みの課題かもしれませんね。(笑)
    ■u-coさん
    声もよく響くし、人もほとんどいなかったのでここぞとばかりに叫んできました。(笑)
    そちらへのプチトリップもしたいなぁ。

  • ともえ より:

    かなこさん、初めてお邪魔します。
    大谷資料館、いいですよね~。
    私もこの4月、用事のついでに立ち寄ったのですが、脳みその仕切り(?)がぐわーと取っ払われて、宇宙空間が見えてくるようなあの広さには、本当にビックリしました。
    私が行ったときには、その日の夕方にライブをするという女性グループが発声練習を兼ねて歌ってて、声が天から降ってくる感じは、まさに「天使の歌声」。聞いてて、とっても心地よかったです。広いって、スゴイですよね。
    そのときの様子は、こんな感じでした。↓↓↓
    http://www.2nd-gate.com/cp-bin/blog/index.php?day=20080428

  • かな子 より:

    ■ともえさん
    あぁ、同じ感動を分かち合える人が!(笑)
    洞窟とは違ってきちんと四角く切り出されているため、宇宙っぽく感じるのでしょうか。
    あそこは一見の価値あり、ですね。
    コンサートをやっているときだと、さらに一聴の価値も!
    すばらしいスポットですよね、大谷資料館。
    追伸:観音さまは残念ながら行けませんでした。次回のお楽しみにします。