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遅刻が功を奏したジルベルト・ジル。

2008/09/16


ブラジルの熱気は、まだまだおさまる気配がない。
今回は、横浜赤レンガパークでジルベルト・ジルのライブ。
ブラジル音楽界に欠かせない重鎮が、オープンエアで演奏するまたとない機会。しかも、入場は無料というありがたすぎるイベントだ。いまだ生で見たことがなかったため、とても楽しみにしながら当日を迎えた。
なのにうっかり寝坊をしてしまい、スタート時間を1時間過ぎて、ようやく会場に到着したのだった。


ブラジルへ移民として日本人が海を渡っていったのが、今から100年前の1908年。
それを記念して、今年は各地でさまざまなイベントが催されているが、「10,000 SAMBA!~日伯移民100周年記念音楽フェスタ」もそのひとつである。
ジルベルト・ジルのほかに、宮沢和史率いるTHE BOOMや、GANGA ZUMBAも出演する。
電車に乗っているあいだも、時計を見つめては「間に合うかな、終わってたらどうしよう」といちいち気になる。
ようやく最寄り駅の馬車道に到着すると、なんだかエッジの効いたオシャレさんが多いのに気づく。
今年は、3年に1度の横浜トリエンナーレ開催の年。
駅の中には入場チケットの特設販売ブースもあって、にぎわっていた。
外に出てみれば、新しいお店ができていたり、新たな開発が始まっていたり、こちらも非常ににぎやか。
しかし、すでに大遅刻の我々はそんな珍しい景色に目をくれることもなく、足早に会場へ向かう。
本当はトリエンナーレと、両方を楽しもうと思っていたのに。
赤レンガの辺りは思ったほどの人出はなく、普段の週末とそれほど変わらないような気がする。
しかも、まったく音が聞こえてこないことに不安を覚える。
ワンフレーズも聞くことなく、ジルベルト・ジルを聞き逃していたらどうしよう……。
するとばったり、ブラジル音楽のレーベルを運営している友人に出会った。
終了したのはTHE BOOMで、もうすぐお目当てのジルベルト・ジルが始まるというから、なんというタイミングのよさ。
そして、彼から関係者用のパスをもらったので、中でゆっくり見られることに。
あぁ、さっきまで心配していたのがうそのよう。

ライブがスタートすると、会場中の人がゆらゆら踊り出す。
とにかく気持ちのいい音と声。
安定感のある演奏が、会場をやわらかく包む。
聞かせるところはばっちり聞かせるくせに、ときどき不思議な奇声をあげて、観客を盛り上げるジルベルト・ジル。
それに応えて、同じように奇声を発する観客。
ステージ脇に設置された2台のモニターには、にこにこと楽しそうにしている人の顔ばかりが映し出されている。

白昼夢のようなほわーんとしたアレンジの「イパネマの娘」や、ボブ・マーリィの「No Woman No Cry」のカバーなど、たっぷり楽しめる要素を盛り込んだ1時間。最後はとても好きな曲「Palco」で締め。
まだまだ聞き続けていたい、充実した内容に心から満足。
J.Kさんのブログによると、今回のツアーで東京、大阪公演は撮影及びネットでの公開が許可されていたとのことで、youtubeに早速UPされていた。
なので大阪公演のPalcoを。

アコースティックバージョンもオススメ。

すっかり心が満たされてしまったので、いい気分にひたったまま散歩に出かける。
向かった先は、大さん橋。
ここに横浜トリエンナーレの作品のひとつ、大巻伸嗣さんの「Memorial Rebirh」がある。
1分間に1万個のシャボン玉を作るマシンを50台作動させるという作品。

あいにくの曇り空で、シャボン玉がきらきら輝くさまがしっかり見られなかったのは残念。
だけど、シャボン玉を追いかけてはしゃぐ子供たちには、そんなことお構いなしのようだった。
今後のスケジュールはこちらで確認。今度は晴れた日を狙って行きたい。
しばらくシャボン玉を見つめ、その後ふたたび歩き出すと、海をはさんで向こう側に赤レンガパークが一望できる場所へ。
さすがに離れているのでクリアには聞こえないが、のんびり腰掛けて見るにはいいスペースだ。

ボーっと見ていると、THE BOOMの代表曲「島唄」が流れてくる。
ん? 歌っているのはジルベルト・ジルではないか。流暢な日本語にちょっとびっくり。
最後のシメとして、本日の出演者が勢ぞろいしてコラボレーションの真っ最中だった。
盛大な拍手とともに、ライブは終了。
対岸で見ていた我々も、帰り支度を始める。
さっきより、大さん橋にはたくさんの人が集まってきている。
いったいなんだ? と思っていると、停泊中の飛鳥Ⅱが出航する直前のようだ。
船からたくさんの紙テープが投げられ、それを握りながら「ちゃんとつかんでるよ」と携帯で話している。
風に揺れる紙テープがひらひらと、手を振るように舞っている。

汽笛が3回大きく、強い音で鳴り響くと、いよいよ岸を離れていく。
知っている人が乗っているわけでもないのに、大きく手を振りながらしんみりした気分になるのが不思議だ。
船の後ろ姿を見送ってから、ちりぢりに帰る家族の一団に混じって、我々も岐路に着いた。
2008.9.15 横浜
by かな子

Join the discussion 4 Comments

  • ishizawa より:

    お!赤レンガでこんなイベントがあったんですね!!
    それにしても、「大さん橋」ってこんな風になっていたんですが。
    知らなかったなぁ~・・・
    今度行ってみます!

  • かな子 より:

    ■ishizawaさん
    ショッピングだけで赤レンガ、っていうのはなかなか足が向かないけど、こういう機会があって行ってみると、いいものだなー、って思いました。
    大さん橋はいいですよ。
    昼間もいいけど、夜のスペイシーな感じもたまりません。

  • poppa より:

    大巻伸嗣くん、受験時代の同期です。
    最近はこんな作品作ってるんだ〜って、旅音で知れてなんかうれしいです(笑)

  • かな子 より:

    ■poppaさん
    ひぇー!
    お友達の作品だったとは…
    世の中、ホント狭いなぁ(笑)。
    「これは絶対見たい!」って思って行ったんですよー。
    そして、今度はほかの場所でインスタレーションがあるので、そっちにも行く予定です。