初めてのインド、三度目のインド

インドへ到着。
ただいま、首都デリーでインド慣らしをしている。
かな子は初めての、そしてスミサトは三度目のインド。
Tabioto blogインド編、初回はそれぞれのインドへの印象を紹介。

旅が好きになった頃から、いつかは行きたいと思っていた国、インド。
積極的に候補地に挙げることはなかったけれど、縁があればきっと足が向くだろうと、インドに呼ばれるその日を待っていた。
しかし、気づけば呼ばれることなくこの年齢まで来てしまった。
予想（というか計画）では、20代後半あたりの、仕事を辞めたタイミングで呼ばれるつもりだったのだけど……。
しかもインドは未体験だと話すと、「いやー、インドはヤバイですよ」と、インド経験者はこぞって何か含みのある笑顔で、かの国を語るのであった。
そこに経験者が数人集まると、その場は一気に楽しそうな連帯感で包まれる。
なんだか悔しい。
とんでもなく面白そうな国なのに、私にとっては未知のインド。
呼ばれないなら、こちらから押しかけて行ってしまおう。
よし、インドへ出発だ。
と、現実はここまでシンプルに物事が進んだわけではないが、周囲の理解と応援と、「まったくいつまで旅にうつつを抜かす気？」というあきれた思いをちょっぴり抱かれつつも、快く送り出してもらったおかげで、今こうしてインドへやってくることができた。
彫りが深く、眼力の鋭い人々がすれ違いざまに遠慮ゼロでまじまじと人の顔をのぞき込んでくる。
道路には車にバイクにオートリキシャーに自転車に、時には牛や馬だって我が物顔で行き交っていて、歩行者はその荒波をすり抜けるようにうまく通らなければあっさり轢かれてしまいそうだ。
鼻をつく匂いは、土ぼこりと何かのスパイスと、ほかにもどこかでかいだことのあるようなちょっと懐かしい匂い。
もう、何から何まで日本とは違う、違いすぎる。

でも、まだインドに来たという実感が湧かない。
いろいろ考えてみたけれど、1日かそこらの移動時間という短いインターバルがあっただけで急に両極端な環境に身を置くことになったために、体はとっくにインドにいるのに頭はまだその状況についていけていない感じだ。
なので、ただいまゆっくりじっくりインドに心を慣らしている最中。
さて、これからの道中に何が待っているのか。
きっとインドだからありえないようなとんでもないことがたくさんあるのだろうけど、それをどう攻略してやろうか、今から楽しみである。
by かな子

三度目のインド。
前に訪れたのは1997年と2000年。
インドに対しての免疫もあるから、とあまり考えずに降り立った今回。
どうやら免疫はすっかり落ちていたようで、やっぱりインドにはヤラれる。
どこを見ても人、人、人。
あらゆるものが入り交じり、混沌という言葉がこれ以上に合う場所を他に知らない。
9年経っても、根本的には何も変わっていないインドにホッとしたり、少しは変わってよ！とも思ったり。
今回のインドは、今までに訪れていないエリアも沢山訪れる予定なので、楽しみ。
これからオフシーズンの酷暑期へと入っていくインドなので、無理せず、楽しく過ごすをモットーに旅を続けることとする。

自転車を漕いで刃物を研ぐオジサン。
by スミサト
2009.3.10　デリー / インド
by 旅音