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毎週楽しみにしているラジオ番組のひとつに「Tokyo Moon」という、松浦俊夫氏がInterFMでやっているプログラムがある。
ほかの番組ではまずかかることのないチャートとは無縁の洗練された楽曲が豊富で、この番組のおかげで多くの素晴らしい曲に出会うことができる。

その中でもとくに、4月1日の回でかかったCHASSOLというアーティストが気になった。
youtubeで見てみたら、映像の一部がたびたび繰り返されるという、なんだか不思議なMVだった。
曲の雰囲気はかなり好みなのだが、この謎の映像が意味するところはいったいなんなのだろう。
サンプリングして制作した、ということ?
そういう類のMVは、ほかのアーティストの作品でも見たことがあるし、大体の場合、音と映像がシンクロしていることが多い。
けれどもこの映像、音の数がちょっとだけ合っていないのである。

足りない部分に違和感を感じつつ、ほかの曲のMVを見たときに、その意味を理解した。
どうやら、映像に入っている音を使用して曲を作る、という手法を取っているようだ。

もう一点興味を惹かれたのが、インドで撮った映像を多用しているところ。
次の曲は短めなので手っ取り早くイメージが掴めると思う。

次の曲の撮影場所はバラナシだろう。
トップの写真と見比べて欲しい。旅音が2009年に旅したときのものだが、背景の色合いがよく似ている。
シタールとタブラを使い、前述のMVよりもインドらしさが溢れているが、曲が洗練されているのでインド的土臭さは感じられない。

次はインタールードといった感じか。こちらもオシャレ。

このアーティストはCHASSOL(シャソル)というマルティニーク島出身のミュージシャン。
マルティニーク島はフランスの海外県で、カリブ海に浮かぶ島だ(しかし現在、彼はフランス本土に在住の模様)。
1976年生まれのフランス人であるChristophe Chassol(クリストフ・シャソル)は、バークリー音楽大学で学び、最新作「Big Sun」が3月に発売になったばかり。最初の映像は最新作からの1曲で、マルティニーク島で撮影されたものらしい。
インドの映像は、2012年にコルカタとバラナシで撮影をしたもので、2014年に発売された「Indiamore」に収録されている。
Indiamoreは2016年1月19日から、Youtubeで全編視聴できるようになった。太っ腹!

ブログを読んでみて、CHASSOLいいね!と思った方は、ぜひ以下のライブ映像も。
日仏学院でライブを見たが、茶目っ気があるのに演奏はタイトで、それはそれは素晴らしいものだった。

編集・追記 2016年1月31日
当初「シャソール」としていたものを「シャソル」に変更。また映像の情報などを追記いたしました。

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