首都圏外郭放水路の特別見学会へ

2017/11/23
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先週の土曜日、久々にちょっと遠出をした。
埼玉県春日部市にある「首都圏外郭放水路」の特別見学会に参加するためだ。
首都圏外郭放水路とは、埼玉県東部の地盤が低い土地を洪水から守るためにできた、地下トンネル形式の排水施設。
今回入れるのは、別名「地下神殿」とも呼ばれる巨大な調圧水槽である。
……なんて説明しても、小学1年生のチビオトには伝わらなさそうなので、「でっかい地下神殿を見にいくよ」とだけ言っておいた。

最寄り駅は、東武野田線(アーバンパークライン)の南桜井駅。
電車に乗るだけでも2時間かかったが、ここからさらに臨時シャトルバスに乗り換えて10分。ようやく到着。長い道のりだった。

この日は、外郭放水路の見学会だけでなく「彩龍の川まつり」も同時開催中で、広場の屋台からおいしそうな香りが漂ってくる。
いやいや、まずは本命の見学が先だ。
当選ハガキを持って地下に降りていく。
おお、これが見学申し込みの応募条件に「参加者全員が小学校1年生以上で、階段100段を自力で歩行できる方」とあった階段か。
さほど大変だとも感じずに、地下22mにある噂の“地下神殿”までやってきた。

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いやはや、ものすごいスケール!
こういう無機質なだだっ広い空間、普段の生活ではなかなかお目にかかることができない。
先ほどもらった資料を見ると、調圧水槽は長さ177m、幅78m、高さ18m。
高い天井を支える楕円の柱は全部で59本あって、1本あたり500トンとかなりの重量だ。
埼玉県内を流れる中川や倉松川が氾濫した際に、地下約50mに建設されたトンネル(放水路)を通って、この調圧水槽まで運ばれる。
水が貯まったら、水の鮮度が保たれているうちに江戸川に放流し、生活用水や飲料水として利用されるのだという。
なるほど、ただ貯めるだけでなく、無駄にせずに別の川へ流す、という役割まで担っているのか。
ちなみに2006年から稼働しているこの施設は、毎年7回程度使われているらしい。

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広大な水槽内をうろうろしたら、チビオト、自分のデジカメをカバンから出して撮影スタート。
どんな角度から撮るんだろう。
天井が高いから、地面すれすれの位置から撮らないと、柱全体を入れるのは厳しいだろうなあ。
えっ!?
ジャンプして撮るの?
さすがにこれには度肝を抜かれた。
その後も走ったりくるくる回ったりと、独創的すぎる撮影方法を繰り広げ、撮ったばかりの写真をチェックして「おお、いいね」と納得の表情を浮かべていた。

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年に一度、この特別見学会のときしか公開されていない、水槽に貯まった水を排水するために使われる「インペラ(羽根車)」を見たら、地上に戻る。
洪水から都市を守る素晴らしい技術に触れたくて、というより、「すごいものを自分の目で見てみたい」という、ミーハー心丸出しでやってきた旅音ファミリー。
見学後にパンフレットを読んだら、「なるほど、あそこはこういう使われ方をしていたのか!」と理解しやすかった。
予習をしてから実物を見るのも大事だが、順番が逆でも案外アリだな、と思った次第。
好奇心って、大切!