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寺社仏閣で美しいものに触れて過ごした先週末。
土曜日は西荻窪の井草八幡宮にて、小雨が降るなか、寒さに震えながら人生初の薪能を鑑賞する。
そして日曜日。
目が覚めてカーテンを開けてみると、気持ちよく晴れ渡る空。
本日は絶好のインド古典音楽日和、なんてこじつけの夢想をしながら会場の光明寺へ向かうと、すでにrootcultureスタッフが全員勢ぞろいして待っていた。


まずはお世話になる光明寺のご住職に「よろしくお願いします」。
その後、会場の設営に入る。
本堂をぐるりと取り囲むように椅子を設置し、真ん中のスペースに毛氈を敷いていく。
見慣れたお寺の風景がイベント仕様へと姿を変えるにつれて、本堂内のきらびやかな装飾が一段ときらきら輝いて見える。
まるで今回のコンサートのセットとしてあつらえたかのよう。
だんだん気分が盛り上がってくる。

よそいきな雰囲気の内部とは違って、外はぽかぽか陽気でいたってのどか。
子供連れで散歩にやってきた人たちのそばで、ひなたぼっこする猫がいる風景は、いつもとまったく変わらない。
受付のテーブルを広げ、販売用のオリジナルTシャツやCDを並べていると、散歩がてら訪れた人が「今日はいったい何があるの?」と声をかけてくる。

そのまま軽くおしゃべりしたり、椅子に座ってボーっとしていると、そろそろ開場の時間。
続々とやってくるお客さんの波が途切れることはなく、かといって混雑しすぎることもなく、ほどよくにぎわう境内。
予定より少し遅れて、いよいよコンサートがスタート。
まずはシタールのヨシダダイキチ氏が実演をまじえつつ、わかりやすく解説してくれる。
何も知らなくたって素晴らしい音を楽しむことはできるが、前もって基本を押さえておくだけで、より音に深みが増していくような気がする。
レクチャータイム、大正解!

おだやかに始まった演奏は、目を閉じて聞いていると頭の中をゆらゆら音が漂っていき、なんとも心地よい。
そのままうとうと居眠りする人もいた模様。
それほどに気持ちよい音が、本堂の中を満たしていた。
しかし、後半に進むにつれて演奏はヒートアップ。
とくにタブラを叩くチョードリー氏の手さばきが、どんどん速く、力強くなっていく。
応戦するように、シタールの演奏も激しくなっていく。
観客は目を見開き、前のめり気味の姿勢で音に集中している。
テンションの高い状態を維持しながら、ついに迎えたクライマックス!

堂内に湧き起こる大きな拍手と歓声。
会場を後にする人の笑顔が、今日の感想を物語っている。
用意していたCDはあっという間に完売し、買い逃した方が残念そうな表情を浮かべている。
その脇でちゃっかり『中南米スイッチ』も販売させてもらったが、こちらもなかなか好評な売れ行きで、なかには「旅音、見てますよ」と声をかけてくださった方も。嬉しいなぁ。
200名近くの方にお越しいただき、アンケートにご協力くださった方も多く、和気あいあいとした雰囲気のなかで無事イベントが終了した。
スタッフとしてこんなにも楽しい気分で参加できたことを、心から感謝。
ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました!
■■ 追記:インドつながりのイベント ■■
昨年11月、旅音が出演した青山の月見ル君想フでのイベント「シーシャミーティング」。
次回のテーマは、ずばりインド!
『NO TRAVEL, NO LIFE』でおなじみの旅人・フォトグラファー須田誠さんも出演。
インド好きは、ぜひこのイベントもお見逃しなく!
■■ 追記:お知らせ ■■
6月6日(金)午前10:00~午後6:00までのあいだ、サーバーのメンテナンスに伴い、旅音が閲覧できない可能性がございます。
不具合ではありませんので、時間をずらしてご覧いただけると幸いです。
よろしくお願いします。
2008.6.1 鎌倉
by かな子

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Join the discussion 7 Comments

  • まつき より:

    本読んだよ~!
    何度読み返しても面白い^^
    出産入院するときも絶対持っていくから!
    イベントが目白押しだね☆
    楽しそう♪♪

  • かな子 より:

    ■まつき
    ありがとう!!!
    陣痛が始まってから見ると、赤ちゃんが興奮して早く出てくるかも。←効能不明
    イベントはだいぶ落ち着いてきたよ。

  • ポンチのお父さん より:

    ブラジルに進出した日本の自動車関連企業の駐在員2人が仕事で一時帰国しました。彼たちに「中南米スイッチ」を見ていただきました。「書店では、ブラジルの観光案内の本は有るけれどもこの本では、人々の生活を見ることが出来る」「国ごとに色と文化の違いを見ることが出来る」とお二人が感想を聞かせてくれました。ブラジルはとても良いところだと誘ってくれましたので、訪ねる約束をしました。さて、いつ実現することができるでしょうか・・・・・。

  • かな子 より:

    ■ポンチのお父さん
    本場の方に見ていただけるなんて、光栄です。
    中南米の本といっても、国そのもの(メキシコやアルゼンチンなど)にスポットを当てたものだとステキな本はあるのですが・・・
    ブラジルは本当に素晴らしいところです。場所だけでなく、あんなに人のいい国、初めてでした。

  • より:

    寺とインド音楽…、ビビッとくる組み合わせですね!

    ルーツを感じます。

    行きたかったなぁ…。
    宗教には熱心ではないけれど、宗教に見出される人々の営みや世界観が好きな桂でした。

  • かな子 より:

    ■桂くん
    途中でこっくりこっくり居眠りする人、ばっくり目を開けて聞き入る人。
    どちらも受け入れてくれる懐の広さがあった、素晴らしいイベントでした。(手前味噌だけど・・・)
    小さなお子様連れが多かったのも、嬉しかったです。
    頭でっかちにならず、気軽に楽しめるイベントっていいよね。

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