ロンリープラネット

2009/09/04


インドの旅で最も役立ったもの。それは、ロンリープラネット(以降 ロンプラ)。
今までガイドブックと言えば、何も考えずに地球の歩き方(以降 歩き方)を持っていっていた。
ロンプラって英語だし、分厚くて重くて値段も高いし、ということで候補にはならなかった。
2003年から日本語版が復活したが、発売されている地域は限られていたので、これまでお世話になることがなかった、というのも理由のひとつ。
ところがインドは日本語版があり、歩き方には載っていない行きたいと思っていたエリアも出ていたため、今回はロンプラを旅のお供にした。


ロンプラのいちばんの魅力は圧倒的な情報量。
最新の地球の歩き方 インド編が574ページなのに対し、ロンプラ インド編は1050ページもある。
歩き方でこのページ数はかなり多い方だけれど、ロンプラはさらに倍近く。
写真が極めて少ないので、情報量は倍以上と言っても過言ではない。
同じ街でもロンプラのほうが詳しいし、歩き方でカバーされていない街もかなり載っている。
逆に言うと、この情報量は多すぎるということにもなるだろう。
旅の最初のうちはどうにも見づらくて、写真がないからイメージも掴めないし、びっしり文字だらけで読んでいて疲れる、とすら思った。
しかし、毎日目を通すうちに自分なりの見方もできるようになってきて、そうなると街の情報ページ以外にも読み物部分が面白いということに気づくようになった。

ちなみに、最初に「おっ、これは歩き方とは違っていいぞ」と思ったのは、2番目に訪れたジャイプールの宿を検討していたとき。宿情報をひとつひとつ見ていくと、1件の気になる宿を発見。
一部を抜粋すると、

有機素材で作られた土壁バンガローで、家具までもがケミカル・フリー。
敷地内に酪農場があり、季節の作物も栽培。勉強になる農村ツアーを楽しめる。
近くの小学校ではボランティア教師も歓迎。

といった内容だった。
ただし、この宿は中心地から25kmも離れたところにあり、地図にも載っていなければ、観光するために街に出るのも容易ではない。
そもそもボランティア教師に名乗りを上げたら、観光どころではない。でもなんだか面白そうだ。
せっかくだから行ってみるのもいいかも、と思って連絡をしてみたが、残念ながら既に予約でいっぱいだった。
こんな個性的な宿を載せるなんて、ロンプラはさすがだな。
これが最初にロンプラを頼もしいと思った瞬間だった。
さて、ジャイプールの次はどこへ行こう。
そこで目に止まったのはブーンディーという街。
ロンプラにはこう書かれていた。
童話のような宮殿がある絵本から抜け出してきたようなブーンディー。

この街の写真はロンプラには一切載っていない。
でもこの表現にやられ、どうにも気になってネットでちらっと写真を見て、これは行くしかないと思った。
実際に来てみると、これからもずっと心に残り続けるような、素敵な街だった。
やるなあ、ロンプラ。

ブーンディーの旅の様子はこちら。


こうして、どんどんロンプラの魅力にはまっていった。
・ピンクフロイドのファンがやっている宿。
・料理はぱっとしないけれどサンセットを見るにはもってこいのカフェ。
・チャーミングで話し好きなオーナーは時速100万マイルで動き回っている。

一部の音楽好きに向けた説明や、辛口だけど褒めてみたり、笑える言い回しだったりと、とにかく読んでいて飽きない。
こういった笑える感じのものだけでなく、
城塞の中にあるホテル・レストランは水の消費量が増加すると城塞の基盤が崩壊する恐れがあるので紹介しないことにした。

なんていう記述も好感が持てた。
浄水のリフィルサービスをやっているところを載せるなど、環境問題にもちゃんと向き合おうという姿勢が伝わってくる。
ツーリストのCO2排出量はきっとすごい量だろうから、こういう情報で喚起を促すのはとても大事だ。
こんな具合に絶賛なロンプラだけれど、問題がない訳ではない。
歩き方には日本人向けの情報がたくさん載っているが、ロンプラは基本的に英語圏のツーリストに向けてつくられている。
そのため、日本語が使えるネットカフェや日本食レストラン、日本人御用達の宿などといった、日本人にとってありがたい情報はロンプラには基本的に載っていないのだ。
ネットで探せば情報は見つけられるものの、このあたりもカバーしてくれたら完璧と言いたいところ。
ただし、関係機関の情報や国際電話の掛け方などは、ちゃんと日本人向けに編集されていてそつがない。
こんな具合に、ロンプラ インド編は大いに役立った。

商品
POPPIN BOOKS

個人的にもっともツボだったのが、「ムンバイの作り方」というムンバイの扉ページの文章。
ぜひ手にとって読んでみてもらいたい。
※ アマゾンのレビューで知ったことだが、英語版より若干割愛されている箇所があるとのこと。
  カッチ地方(前編・後編)と、スピティは確かにロンプラに載っていなかったので、ここはネットや現地で購入したガイドブックを頼りに向かった。
追記
ロンプラのサイトではPDFにて販売していることを教えてもらいました。
目次などは無料で見ることが出来るので、日本語版に無いページが英語版にあるかを確認して、必要な部分は英語版PDFを購入というのも良いかも。
iPodとかのガジェットで見られるようにすると使い勝手も抜群な予感。
Lonely Planet – Pix and Mix – Buy by Chapter
情報提供:スナフキン生活 kiaさん
今度海外に行くときに、ロンプラが出ている地域ならばまたロンプラ片手に旅をしたいと思っている。
片手で持つには、ちょっぴり重いけど。

2009.9.4 鎌倉

Join the discussion 8 Comments

  • kia より:

    元気ですかー!(猪木)
    頼もしい、という感覚わかるなー。ロンプラ英語版だと私じゃ半分も読めなくて萎えるかもしれんけど(笑)

    ところで足りないページは、ロンプラサイトからPDFでDLできるってご存知だったかしら!!!!(知ってたらごめそ)たとえばインドならここからhttp://shop.lonelyplanet.com/Primary/Product/Pick_and_Mix_Chapters/Asia_pnm_chapters/Indian_Sub_Continent_pnm/PRD_DIG_305184/India+++Pick++Mix+Chapters.jsp?bmUID=1252029625142
    2ドルとか3ドル(これ豪ドルかな?)で落とせるみたいよ。1000ページ英語だと泣くかもしれんけど(私が)、20ページくらいなら問題なさそうだし(私が)。
    やったことないけど、これは便利だな~と心のブックマークにいれといたの。
    なかなか旅人らしいいいネタやろ?(笑)
    11月上京すんだけど、またはせがーを誘ってあそぶつもりなので(笑)期日があえばぜひとも。かなこの男前ぶりにますます磨きがかかっているようで楽しみです。

  • スミサト より:

    ■kiaさん
    英語版、読めないこともないんだけど、非常に疲れるよね。
    宿ページとか、比較するのも嫌になりそう。(笑)
    ところで、ダウンロード出来るの知らなかった!
    追記させてもらいます。
    インド人がやってるカフェでは勝手にPDFにして売ってたけどね。(笑)
    しかしPDFだとiPodに入れて持ち歩けて凄く良いかも。
    重さも萎える要素の1つだし。
    11月の上京、日程が決まったら是非教えてください!

  • マナオ より:

    初めまして!
    今月末辺りからまたインドへトレッキング&観光に行く予定で、色々面白そうな情報を…..とフラフラしていたら、お二人のステキなブログを発見しました。
    しかも私もスミサトさんと同じ逗子出身なんですよ~!一気に(勝手に?)親近感を覚えてしまい舞い上がってます。
    とは言え、タイ在住ウン十年なのでが…..
    今は去年のインド部分と、最初からと、並行して読みながら楽しませて頂いています。

    また遊びに来ますね~。

  • スミサト より:

    ■マナオさん
    はじめまして。
    トレッキングへ行かれるのですね。
    どちらの地域へ行かれるのでしょうか。
    僕らはハイキング程度のプチトレッキングのみで、ヒマラヤを満喫とはいきませんでした。
    インドは魅力的なトレッキングポイントが多いですよね。ぜひ戻られたら感想を聞かせていただきたいです。
    しかし、逗子なんですね、なんだか嬉しいです。
    また良かったら書き込みしてください。

  • マナオ より:

    こんにちは~!
    私達は「軟弱トレッカー」なんです。でもキレイな景色を満喫出来てハッピーな気分になれればいっか…..と。

    それとトレッキングのみでなく下界も楽しみたいですしね。
    本当は今回ダージリンからシッキム方面行こうかと話してたのですが(気分次第でネパール入るか)何やら今年は
    更にシーズンが短い気配(寒さが厳しそうですよね、例年よりも)なので、またデリーから北上してフラフラするか….と未だ検討中なんです。
    ビザを昨日ピックアップしてきたのですが、国によって金額が大きく違いビックリしました。

    私が760バーツで、主人(ドイツ人)はナント2100バーツでした~!

    戻りましたらまた遊びにきますね!

  • スミサト より:

    ■マナオさん
    またデリーから北上、ということは以前も同じエリアにトレッキングで行かれているのですね。
    レーの辺りに居たときはシーズンだったこともあるのですが、凄くトレッキングする人たちが多かったです。
    アウトドア用品が揃っているお店も多かったですし、良さそうですね。
    マナリ、ダラムシャーラー、カザのあたりのトレッキングも気になりました。
    しかし、ビザの値段の違いは凄いですね、そんなに違うとは。
    レポート、楽しみにしています!

  • マナオ より:

    今日時間が出来、たった今インド編を読み終わりました。実は最初「リシケシュ」でヒットして、その時は時間がなく
    チラ見だけだったので気づかなかったのですが、帰国したのはついこの間じゃないですか!(知らなかったのは私だけですね…スイマセン)
    私は「マサラパパド」が大好物(?)で、それとビールがあればOK!今から楽しみです。
    それにしてもガンジスダイビング~!したんですねぇ。
    前回ガオムックで、川に浮かぶ氷の上で瞑想はしましたが….。だんなは今回、入ろっかな、どうしよっかな….とウダウダ言ってますが…..

    美しい奥様にもよろしくお伝え下さいね。(ゾーブの叫び、しっかり聞きましたよぉ~)

  • スミサト より:

    ■マナオさん
    インド編を読んでいただき、ありがとうございました。
    まとめて読むとさすがに時間がかかったのではないでしょうか。
    マサラパパド、美味しいですよね。
    僕らもパパドが好きで、最後のデリーで買ってきました。
    ガオムック、初めて知った地名です、どこら辺なのでしょうか。
    しかし川に浮かぶ氷の上で瞑想とは凄いですね!
    今回はどんな風になるのか、こちらまで楽しみです。