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昨年、インドの旅に出る前に「あぁ~、残念!」と思ったことがある。
それはインド北部、チベット本土よりもチベットらしいといわれるラダック地方のことをネットで調べていたときだった。
辿り着いたサイトは、ラダックで過ごした日々のことがキレイな写真と共に綴られた「Days in Ladakh」というブログ。
引き込まれるように読み進めていったのだが、なんと出発直前にそれらをまとめたものが『ラダックの風息(かざいき)』という一冊になって発売されると知った。
なんてこと!
もっと早くに知っていれば本と共にインドへ旅立てたのに。


ラダック地方の情報はとても少ない。
ロンリープラネット日本語版ですら中心地であるレーのことが載っている程度で、そのほかの街についてはさらっと書かれているだけ。
残念ながら本を携えて旅することはかなわなかったが、「Days in Ladakh」はブログでも内容が充実しているため、旅先からラダックのどこへ行くか参考にしたり、入域許可証の取得が必要かどうかなど、いろいろ調べるのに本当に役に立った。
そして帰国後、最初に買った本はもちろん『ラダックの風息』。
ラダック全域を網羅してあるので、ついひと月前に旅した土地は懐かしく思いながら、行っていない地域は大いに興味を抱きながら、じっくり文字を追っていった。
この中に出てくるラダックは旅行先というよりも、著者である山本高樹さんの過ごしたなにげない日々のこと、暮らす人のことなど、美しくも飾らないラダックの素顔が垣間見えて心が温かくなる。
コラムも素晴らしく、チベット仏教のこと、現地の人の服装や食事など、ラダックに行けば誰もが気になるだろうことが簡潔にわかりやすくまとめられている。
それだけにこの本を片手にラダックを見て回っていたら、もっと深く、細かいところまで知って楽しめただろうに、本当に悔やまれる。

ラダックの風息 空の果てで暮らした日々 (P‐Vine BOOKs)
山本高樹
ブルース・インターアクションズ
売り上げランキング: 105611
おすすめ度の平均: 4.5

5 旅好きな方に♪
4 読み易い文章と、素敵な写真。
5 あこがれのラダック。

さて『ラダックの風息』と『インドホリック』は同じ出版社(ブルース・インターアクションズ)から本を出している。
実はインドの本をつくろうと思ってどこの出版社から出したいか候補を絞っていたときに、『ラダックの風息』など興味のそそられる旅の本があることも決め手となった、という経緯があった。
そんなわけで個人的に親近感を感じていた山本さんと、縁あってトークイベントをさせていただくことになった。
会場は山本さんが「ラダック、僕が戻る場所」という写真展を開催する三鷹のリトルスターレストラン。
この写真展は今夏に起きたラダック洪水被害復興支援企画でもあり、NGOジュレーラダックが募集しているラダック洪水被害復興支援の義援金を受け付ける募金箱が設置されるとのこと。
美しい写真を見て、ラダックの貴重な話を聞き、おいしいごはんを楽しむ。
そんなステキな時間を過ごしながら、遠く離れたラダックで懸命に復興に取り組む人にほんの少しだけ意識を向けていただけたら、なんてささやかな思いを抱きつつ、トークイベント当日は旅音の旅の引き出しを披露しようと目論んでいる。

山本高樹×林 澄里(旅音)トークイベント at リトルスターレストラン
インド北部のラダック地方で暮らした日々を描いた『ラダックの風息』の著者、山本高樹と『中南米スイッチ』『インドホリック』など、みずみずしい感性でとらえた写真と文章で旅を綴る旅行作家「旅音」の林 澄里。旅を撮り、旅を書くことを生業とする二人が、写真展「ラダック、僕が戻る場所」の会場でトークイベントを行います。二人の目に映ったラダックやインドの魅力をはじめ、それぞれの旅のスタイルや、旅の写真や文章に対するこだわりなど、ほかではなかなか聞くことのできない旅心いっぱいのトークを、おいしいお弁当を召し上がりながらお楽しみください。
日時:2010年11月3日(水祝) 13:00~15:00(12:45開場)
会場:リトルスターレストラン
東京都三鷹市下連雀3-33-6 三京ユニオンビル3F
TEL&FAX 0422-45-3331 http://www.little-star.ws/
料金:2000円(リトルスターレストラン特製お弁当&1ドリンク付き)
定員:30名(先着順・事前予約制)
予約:Eメールで件名を「トークイベント予約」とし、1:参加される方のお名前(複数名の場合は全員のお名前)、2:ご連絡先(複数名の場合は代表の方のご連絡先)をご明記の上、下記のメールアドレスまでお申し込みください。
takaki.yamamoto@gmail.com
※定員に達した後にお申し込みいただいた方や、当日になってご来場いただいた方は、お立見になる場合や、入場をお断りする場合がございます。
※会場では、『中南米スイッチ』『インドホリック』『ラダックの風息』の販売も行います。ご希望の方には著者によるサインも進呈いたします。
■山本高樹(やまもと たかき)
フリーランスの編集者/ライター/フォトグラファー。2007年から約1年半の間、ラダックに長期滞在して取材を敢行。滞在時に現地からリアルタイム更新していたブログ「Days in Ladakh」は、ラダックに関する貴重な情報源として今も数多くのアクセスを集めている。著書『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々』(ブルース・インターアクションズ)『リトルスターレストランのつくりかた。』(美術出版社)他。
■旅音(たびおと)
旅と音楽をこよなく愛する30代夫婦。2006年、夫婦揃って11カ月に及ぶ中南米の旅へ。2009年3月から約5カ月間、インド全土を回る。現在は鎌倉でアンテナを巡らして暮らす日々。著書『中南米スイッチ』(新紀元社)『インドホリック』(ブルース・インターアクションズ)。
■林 澄里(はやし すみさと)
旅行好きの家に生まれ、学生時代には一人でヨーロッパ、アジアを旅して回る。1998年より旅のサイト「旅音」をスタート。フォートラベル「第1回トラベル・フォト・ミュージアム」フォトコンテストで最優秀賞を受賞。

写真展については以下のとおり。

ラダック洪水被害復興支援企画/山本高樹 写真展
「ラダック、僕が戻る場所」

行きたい、と思える場所がある。会いたい、と思える人がいる。
「ラダックの風息」の著者が二年ぶりに訪れた、空果つる地、ラダック。
崇高なまでに美しく、そして苛烈な自然。そこで心穏やかに暮らす人々との邂逅。
私たちにとって大切な何かを思い起こさせる、ラダックの情景の数々をご覧ください。

期間:2010年10月15日(金)~11月28日(日)
会場:リトルスターレストラン
東京都三鷹市下連雀3-33-6 三京ユニオンビル3F
TEL&FAX 0422-45-3331 http://www.little-star.ws/
時間:11:30~24:00(土日祝12:00開店/日祝23:00閉店)
定休:月曜日(臨時休業や貸切の日もあるため、お店のサイトをご確認ください)
料金:無料(会場が飲食店なので、1品以上のオーダーをお願いします)

※会場では、2010年8月に発生したラダック洪水被害の復興を支援するための義援金の受付も行います。

2010.10.10

Join the discussion 8 Comments

  • choki より:

    なかなかスミサトさんのイベントにいけなかったので、今度は行ってみたいです。
    うかうかしてるとすぐ満席になっちゃうでしょうか。

  • スミサト より:

    ■chokiさん
    予約、結構埋まってきています。
    山本さんのトークは貴重なので、早めの予約をオススメします。
    名古屋も順調に予約が入っていて、なんだかうれしいです。

  • あかし より:

    リトルスターレストラン、前に友達とごはん食べに行きましたよ。おいしかった!
    ちなみにこのお店と同じ並びにある「まほろば珈琲」というお店も味わい深かったですよ〜。
    イベントは残念ながら行けないけど、山本高樹さんの本は買います!すごい良さそう。

  • スミサト より:

    ■あかしさん
    おぉー、行かれたことがあるのですね。
    僕は初めてなので楽しみです。
    山本さんが書いたリトルスターレストランの本を読みながら妄想に耽っています。
    まほろば珈琲、なにやら気になる情報です。チェックします!

  • choki より:

    アドバイスありがとうございました。
    とりあえず予約しました。
    お会いできるのを楽しみにしています。

  • スミサト より:

    ■chokiさん
    良かったです、ギリギリ席ありです。
    久しぶりですね、お会いできるのが楽しみです。

  • マリタビ2006 より:

    めっちゃ、行きたかったぁ~。
    その日は、修学旅行で九州にいます…。
    軽くショックです。

    二人のトークすごいおもしろそうですね。
    スミサトさんたちに、ブログ紹介してもらって、ブログも参考にしてたし、ダラムサラで山本さんの本も読んでたし、ラダックでいろいろあって、その後の話とか聞きたかったです。
    また、報告待ってます!

  • スミサト より:

    ■マリタビ2006さん
    あぁ~、残念!
    修学旅行で九州っていうのが羨ましくもあるけれど・・・。(笑)
    同じタイミングでラダックに居たんだもんね、そりゃ気になるよね。
    またの機会にぜひ!

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