この夏、3週間ほど旅をしたギリシャは、どの街にも必ずネコがいた。
エーゲ海の島々にたくさんいるのは知っていたけれど、首都アテネの繁華街でも、北部にある山あいの村でも、あちこちで本当によく見かけた。
実はチビオト、ネコがちょっぴり苦手。
興味はあるのだが、遊びたくておもちゃで誘ってみても思うように反応してくれないし、引っ掻かれるかもしれないから、あまり近くには行けない。
ネコを怖がるようになったのは、4年前、実家に一匹の子ネコがやってきてから。
生まれて数カ月の華奢なメスネコは、一挙一動がとにかくかわいくて、すぐさま一家のアイドルになった。
幼稚園児だったチビオトもご多分に漏れず興味津々で、追いかけ回して近づいては手荒にかわいがり、逃げられるというのを繰り返していた。
そんな子ネコはあっという間に成長。
半年も経たないうちに体だけでなく態度まで大きくなり、気がつけばチビオトのほうが逃げ出すようになってしまった。
そんなチビオトが今回、ギリシャでネコに夢中になった。
きっかけはパピンゴでお世話になった宿、5korfesにいた2匹の子ネコ。
いつも元気にじゃれ合って遊ぶ2匹を見て、チビオトは少し離れた場所から拾った枯れ草をふりふり。
動いている“何か”をじーっと食い入るように見つめ、それからぴょんぴょん跳ねながら近づき、追いかけ回す子ネコたち。
それがよほどうれしかったのだろう。
「ネコと遊んできてもいい?」と、起き抜けに部屋を出ていくようになった。
さらに、なかなか描く気が置きずに放置していた絵日記も、ちゃんとつけるようになったのだ。もちろん題材は、ネコ。
パピンゴを離れたあとも、ネコとの楽しい出会いは続く。
メテオラの修道院観光の拠点となる街、カストラキの宿で会ったのは、左右の目の色が違う「オッドアイ」のネコ。
さて、帰国して3カ月近く経った先日のこと。
相変わらずチビオトと付かず離れずの関係だった実家のネコが、彼の膝に乗ってきて、ニャーと甘える決定的瞬間を目の当たりにした。
飼い主(実家の両親)が海外に出かけて留守にしているあいだ、毎日面倒を見にいっていたのだが、終日いっしょに過ごすわけにはいかず、さすがに寂しくなったみたいで……。
私たちの膝に乗ることはあっても、チビオトにそこまで体を委ねることはなかったので、これにはチビオト本人もびっくり。
爪が太ももに当たって痛い!と言いつつ、なんだかうれしそうだった。
さあ、この良好な関係はいつまで続くのやら。
「ボク、意外とネコが好きなんだよね~」と得意げに話しながら、首周りをわしわし触ってあげているチビオトの姿が頼もしいような、おかしいような。
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