St Germain

2016/04/05
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約1年前に公開した「CHASSOLというアーティスト」というブログが、未だによく見られている。
CHASSOLの人気急上昇のため? もしくは、旅らしさを感じられる音楽が注目されているから?
真相は不明だが、意外と音楽ネタは評判がよさそうなので、久しぶりに気になるアーティストの話を。

昨年の11月頃だろうか。
またまた「Tokyo Moon」で初めて耳にしたのだが、かなりエキゾチックな音なのに、洗練されている感じが印象に残る曲があった。
調べてみると、St Germain(サンジェルマン)の新曲で、実に15年ぶりのリリースとのこと。

あれ? St Germainってニュー・ジャズの名手じゃなかったっけ?
何度聞いたかわからないこちらの曲の印象が強いのだが、これはいったいどういうこと?

さらにリサーチを続けてみたところ……。
2006年に新作に取り掛かろうと決心し、そこで何を始めるのかと思ったら、旅に出ることにしたのだという。
まずナイジェリアに行き、次にガーナ、そしてマリへ。
当初は前作「Tourist」と同じメンバーで制作するつもりだったらしいが、旅を続けるうちにアフリカ人のミュージシャンが必要だと気づき、2007~09年にかけてオーディションをするなどして人を探した。
その末に出会ったのが、フランス在住のマリ人コミュニティのアーティストたち。
彼らは電子音楽やモダンな楽曲を聞いたことがなく、アルバムの制作には3年半も要したそうだ。

そうして完成したのが、アーティスト名と同じセルフタイトル作品となる「St Germain」。
マリ音楽とクラブミュージックの融合だ。

アジア音楽とクラブミュージックの融合は、1990年代後半~2000年代前半にTalvin Singh、Cornershop、Nitin Sawhneyのほか、今でも続いているコンピレーションアルバム「Buddha Bar」シリーズなどがある。
でも、アフリカ系のクラブミュージックというのは、あまり耳にする機会がないのでは。

前作「Tourist」がジャズ6割、クラブっぽさ4割だとしたら、今回の「St Germain」の場合、マリ音楽6割、クラブっぽさ4割という感じではないだろうか。
それぐらい、土臭さを感じる仕上がりだ。
マリ。訪れたことはないが、以前からずっと憧れている国のひとつ。
いつか行けたらいいなあと夢見つつ、このアルバムを聞き続けよう。

ちなみに上記のような、アフリカやアジア的要素の含まれた音楽ばかりを聞いているわけではなく……。
昨年のベストアルバムはAlabama shakesのSound & Colorだし、ついでに最近のお気に入りを言うと、Esperanza SpaldingのEmily’s D+Evolution、BibioのA Mineral Loveという具合だ。
いい音楽ならどんなジャンルでもウエルカム。

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