ただいま冬まっさかり。海産物のおいしい季節がやってきた。
久々に実家の青森へ帰ることにしたが、おや、待てよ。
ちょっぴり足をのばせば、豊かな味覚たっぷりの北海道に上陸可能?
そうしたら、イサム・ノグチの設計したモエレ沼公園の、雪化粧している様も見られちゃう?
いつもなら鎌倉と青森の往復で終わってしまうところを、適当な理由をつけて、北国周遊1週間ツアー。
シベリア寒気団を引き連れて。
札幌に到着して、外の寒さに恐れおののく。
帽子をかぶっているのに耳はじんじんしてくるし、手袋をはずすと指が痛くてちぎれそうだ。
このときは、まさかシベリア寒気団とともに北海道に来ているとは思いもしなかったから、
すっかり体が関東仕様になってしまったのかと思っていたのだけど・・・
しかし、それぐらいでへこたれちゃいられない。
せっかくの機会なんだからと言い聞かせ、バスに揺られて40分、モエレ沼公園入口へ到着。
駐車場では、雪まつりの雪像の材料となる雪を運搬するトラックが行き交い、工事現場っぽい。
駐車場を抜けて公園へと続く長い橋にさしかかると、ランドマークとなるモエレ山が雪をまとって立っている。
じっくり眺めたいところだけど、立ち止まることなく足早に進む。
なにしろ、とんでもなく寒い。
早く屋内へ入りたいという一心で、二人とも無言のまま歩く。
ガラスのピラミッドが見えてきたら、競歩のような足取りで急ぐ、急ぐ。
中に入ったときには、安堵と感激とでため息がもれる。
ガラスを支える鉄柱がダイヤモンドのような模様で連なり、それがはるか天井まで続く。
その複雑に入り組んだ鉄柱を、しばらくベンチに寝転んで眺める。あぁ、美しい・・・
吹雪が直射日光を遮り、ほのかに明るいアトリウム内から、ふと外に目をやる。
ガラス1枚隔てただけで、実際より遠くに感じるモエレ山。
しばらく中をうろうろ歩き回っていたが、やっぱり間近で見てみたくなり、ふたたび極寒の大地へ。
なだらかなラインを描くモエレ山の表面を、風に吹かれた雪がサラサラとなでるように通り過ぎる。
その美しさをカメラに収めようとするが、寒さでシャッターを切る指が言うことを聞かない。
黙っていたら凍えてしまいそうなので、頂上を目指して登っている人の後をついていってみる。
場所によっては膝まですっぽり埋まり、傍から見たら遭難している人だと思われそうなので、途中であきらめて下山。
冬のモエレ沼公園。寒さに負けた感があるものの、その壮大な風景には度肝を抜かれた。
しかし、すっぽり雪に覆われたイサム・ノグチ作品の遊具や、公園の全貌を見なけりゃ本当の素晴らしさはわからない。
今度は夏だな。次回の北海道遠征を夢想しながら、帰りのバスに乗り込んだ。
こら~っ!!!
雪を関東にまで連れて来ないで~♪
今、外に出たらアイスバーンもどきになっててびっくりしたわ…
でも本降りの鎌倉もキレイそうですよね。
そうなりそうな時は前泊でもしようかしら…お宅に。
p.s.
そう言えば、photoコーナーで見れない場所が…
そしてがいこつは可愛い感じだけれど買ってこなかったの?
■かずさん
なんか降ってたみたいだねぇ、雪。
鎌倉は大丈夫だったようだよ。ものすごく寒いけど。
せっかく関東に戻ってきたのに、寒くてこりゃたまらん。
photoコーナーの不具合、お知らせありがとう。
直しておきます。