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旅に出ているあいだに、友達が引っ越しをした。
場所は?と尋ねると、「清瀬」。
はて、どのあたりだっけ?
いまいちどこにあるのかわかってないけど、のんびりしていていいところ、らしい。
その答えを確かめに、そしてその友達と過ごすひとときを楽しむために。
早い時間から飲んでしゃべって、と思っていたのに、
東京で用事を済ませて到着した頃には、すでに深夜0時を回っていた。


まずは阿佐ヶ谷Loft Aを目指す。
グアテマラでお会いした方の主催するイベント、「旅人の夜」がその目的。
飲みながらゆかいな旅の話を聞けるという、酒好きで旅好きにはたまらない内容。
縁あって、次回(4月26日)我々がスライドショー&トークをさせてもらえることになり、
顔合わせ兼イベントの雰囲気を知りたくてやってきた。
今回はスリランカのアーユルヴェーダの話を中心に、トークが繰り広げられる。
数年前に訪れたときのことを思い出し、なんとも懐かしい気分に。
そして、連絡を取っていたわけでもないのに、旅先で会った人と続々再会。
このイベントにシンパシーを感じたのだろうか。恐るべし、旅人パワー。
彼らとの話もまた楽しく、わいわいやっているうちにどんどん時間は過ぎていき・・・
慌てて会場を出たのは23時近く。
友達宅で、積もる話を心ゆくまで楽しむ計画だったのに、すっかり遅くなってしまった。
深夜に到着したにもかかわらず、快く迎え入れてくれた懐の広さに感謝。
あいさつもそこそこに、ダイニングテーブルを囲みながらおしゃべりに花を咲かせる。
翌日、昼近くまで寝てしまった。
のそのそと起きて、淹れたてのチャイでぼーっとした頭をしゃきっとさせる。
お手製のピザとサラダ、アンチョビや豚肉を使ったパテにパンでランチを済ませて、近所を散歩。

薄曇りの空と、からからに渇いた木々の枝のあいだを、カメラを携えてのんびり歩く。
そばを流れる川はガラスのように透き通っていて、カモがバタ足をすると、そこだけふわっと泥を巻き上げて濁る。
そんな何気ない情景を見ているだけで、心がすーっと落ち着いていく。

約1時間かけてゆっくりゆっくり散歩して、歩きながら思いついたことをぽつぽつ喋って。
あぁ、「のんびりしていていいところ」の理由、わかった気がする。
そして、「のんびりするにはもってこいのところ」であることも知った。

普段は夜遅くまで忙しく仕事をしているふたり。
都心からは近くないけれど、ここに戻ってくるとスイッチがぱちっとのんびりモードに切り替わるのだろうな。
そんなメリハリのある生活を、マイペースで楽しんでいる彼ら。
豊かな暮らしを実践するこんなステキな友達がいて、幸せだなぁと、心から思う。

2008.1.20 清瀬
by かな子

Join the discussion 4 Comments

  • かず より:

    いや~…

    思ったより真面目な御話会で…びっくりしましたが。
    ちょっとしっかり予習しておけばよかったかもって思ってしまったよ。
    次回はおちゃらけ会でお願いします。そしてオールで…?

    清瀬?
    都心からは近くない?

    いやいや…近いっしょ。

  • かな子 より:

    ■かずさん
    こちらこそ、いや~・・・
    まさかかずさんとあの場で再会するとは。
    次回はオール?うーん、困った。昼寝しなきゃ起きてられないぞ。(笑)
    あ、そうか。
    かずさんちは、清瀬をさらに越えてはるばる、なのね。
    都心からは近かったけど、阿佐ヶ谷からは遠かった。

  • Chiko より:

    昔から、家を持つときは土手の近くと決めて
    います。上の土手は素晴らしいですねぇ。京都の鴨川を思い出させます。
    tabiotoさんの周りには本当に素敵な方が多いですね。毎日の楽しみ方を知っているというか・・・
    類は友を呼ぶんだなぁ~、と。。

    本、かなり楽しみです~(^ウ^)

  • スミサト より:

    ■Chikoさん
    土手の近く、僕も凄く憧れがあります。
    ずっと海は比較的近いのですが、その分、山や川に対する憧れが大きいように思います。
    本の作業、順調に進んでいます。
    次回あたりは本のこともレポートしたいと思います。

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