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好きなことを仕事にしたいと思ったとき、何から始めればいいだろう。
貯金? ビジネスプランの作成? 起業セミナーへの参加?
個人事業を始めるにあたって、乗り越えなければならない壁を前に、やりたい気持ちがどんどんしぼんでいきそうな険しい道のりが待っていそう……だけど、こういうのはどうだろう。
とりあえず、やってみる。できる範囲で始めてしまう。

現在発売中の『小商いのはじめかた 身の丈にあった小さな商いを自分ではじめるための本』に登場する15組18名のうち、多肉植物と織物の販売をしているisla del pescadoの西知佳さん、蒔絵師として制作に励む傍ら、仏像や器の金継ぎも手がける金兵衛の横田朋子さん、カーゴバイクで街中に突如現れる移動ケーキ屋、POMPON CAKESの立道嶺央さんの撮影・取材・執筆を担当しました。
本書にはほかにも、旅する本屋、弁当箱専門店、ゆるい出会いの場づくりをするグループなど、多様な小商い実践者が登場。
本業を持ちながらだったり、専業でもあまり根を詰めてやらないと決めていたり、無理のない範囲で続けられる工夫にも注目です。

監修は『ナリワイをつくる』の著者であり、仕事づくりレーベル「ナリワイ」代表の伊藤洋志さん。
7月31日発売だったのですが、なんと2週間で増刷が決定したとのこと。
ビタミンカラーの黄色いこの表紙を見かけたら、迷わずお手にとってくださいね。

初期投資やリスクの少ない形での、シンプルで身の丈にあった「小」さな「商い」=「小商い」を、今までモノやサービスを自分で売ったりした経験をあまり持たないであろう、ふつうの個々人がはじめるための、考え方の勘所とケーススタディ。

「どんな人におすすめの本かというと、会社員だけど土日に自分の興味・技能を活かして仕事をつくりたい方、フリーランスだけど受託が中心なので、自前のサービスをつくりたい方、ボランティア的な活動や、文化芸術活動を助成金などに頼らず継続させる方法を考えたい方など。
広く仕事のあり方や文化のつくり方を考える方に、「よし自分も何かやったるぞ」という意気込みで、読んでいただけると有り難いです。
もちろん、「色々な仕事があるんやなあ」と視野を広げるために読んでもらえるのも嬉しいことです。
フリーランス対会社員という発想で物事を考えると間違えます。
生態系の豊かさと丈夫さは多様性から生まれます。
多様性に寄与することが本書の制作動機の一つでもあります。」
――本書 はじめに より

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