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先日、本屋に行き、珍奇植物特集の『BRUTUS』か砂漠特集の『TRANSIT』を買おうと思っていたはずなのに、実際に購入したのは『PEN』だった。
飛行機特集の号だと知ってしまったら、買わないわけにはいかない。
今やすっかり航空機ファンになった息子もいっしょに楽しめるし。

その中で紹介されていたのが、空港偏愛漫画『前略 雲の上より』。
試し読みをしたら、見事にツボな内容だったのでコミックを即買いした。
冷静沈着な“飛行機オタク”の課長と、飛行機にはまったく興味のない意識高い系(でも実際に仕事はデキる)新入社員の、ふたりのビジネスマンが国内出張の際に飛行機を利用するのだが、課長はひそかに新人を飛行機好きに仕立て上げたいという思いがあり……、というのが大まかなストーリー。
飛行機ももちろん出てくるが、それ以上に熱いのが空港にまつわる話で、「こういうポイントで空港を満喫するとは!」と、読んだそばからその空港に行きたくなってしまう。
その後、家族全員のお気に入りマンガとなり、現在発売中の5巻まで一気に揃えることになった。
とくにハマっているのが小学3年生の息子。
出かけるときにはたいてい2~3冊持っていって、電車の待ち時間やバスに乗っているときなど、空き時間にはいつも熟読している。

以前も書いたが、子どもでも楽しめる飛行機関連の書籍は、鉄道のそれと比べるととても少ない。
それに加えて“乗り鉄”のように気軽に乗るわけにもいかないのが、飛行機のツライところ。
せっかく興味を持っても、触れられる機会が少ないため、一時期は息子もかなり飛行機熱が冷めてしまった。
そんななかで見つけたのが、大人も子どもも楽しめて、さらに飛行機&空港ネタが充実していて読み物としても素晴らしいこのマンガだった、というわけだ。
また、巻を追うごとにクセのある登場人物が増えるのもいい。
次巻は今秋発売予定とのことなので、首を長くして待つことにしよう。

今のところ舞台はすべて日本国内の空港だが、いつか特別編として海外に飛び出していってくれないかなあと願いつつ……。

ちなみに、この写真は那覇空港に着く少し前に撮ったもの。
5巻で主人公が「きれいなエメラルドグリーンですね」「これ見ると沖縄に来た気がしますよ」と描かれていて、まさに同じこと思っているな、と。

飛行機もののマンガだと、西荻窪の「旅の本屋のまど」で手に入れた『今日もヒコーキに会いに行く(蘭木流子)』もオススメだ。
まだ息子が飛行機を好きになったばかりの頃に買ったもので、空港でのマニアックな過ごし方や自宅にいながら堪能できるポイントなど、多岐にわたるテーマで初心者にもわかりやすく描かれている。
こちらもぜひ。

そのほか、子どもといっしょに楽しめる飛行機の本をいくつかピックアップ。
廃刊になっているものもあるので、中古で探してみてください。

日本全国飛行機旅行―旅客機・空港ものしり大図鑑 (なるほどkids)

昭文社から発売されていた「なるほどkids」シリーズは、情報量は充実しているのに、イラストがたくさん使われていて、とても読みやすく学べるのが特徴。
絵本と図鑑のいいとこどり、とでもいえばいいだろうか。
このシリーズには「はじめてのせかいちずちょう」「はじめてのにっぽんちずちょう」「東京の電車に乗ろう!」「日本全国鉄道旅行」などがあり、息子は幼稚園のときから愛読していて、この本で得た知識が今に活かされている(と信じたい)。
どれも本当に素晴らしいのだが、残念ながら廃刊。

航空機エアラインぴあ (ぴあMOOK)

出版社は違うが、上記のなるほどKidsの飛行機本の大人版といったところ。
大人向けのムックではあるが、写真満載のフルカラーなので、パラパラとめくっても眺めるだけでも楽しい。

航空機のひみつ (小学館キッズペディア・アドバンス)

飛行機が飛ぶ仕組みや、空を飛ぶ乗り物についての詳しく載っている。
解説が丁寧でわかりやすく、情報をたっぷり詰め込んでいるのに、一般の絵本と同じぐらいの薄さなので、寝転びながらでもいっしょに見やすいのがいい。
ただ、機体の見た目や空港の快適度を重視する息子は、思ったほど食いつかず。
むしろ大人のほうが、勉強になるからとよく読んだ気がする。

たんけん絵本 羽田空港: 飛行機・働く車&人・旅・パノラマページつき!

以前ブログで紹介した友人作の絵本。
この前羽田空港に遊びにいったとき、書店で平積みになっているのを見てニヤリとしてしまった。

余談ですが、旅音ファミリーは今冬の旅で乗る予定の飛行機の座席表を眺めて、ニヤニヤしているところです。

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