先日、Twitterでフォローされたひとつのアカウントに目がとまった。
「BACKPACKER(@BACKPACKER_free)」という名前で、どんな人だろうと見てみたら、慶應義塾大学公認学生団体S.A.L.が制作するフリーマガジンのアカウントだとわかった。
……あ、このフリーマガジン!
2年前のツーリズムEXPOジャパンで偶然手にして、クオリティの高さに感心した覚えがある。
固定されたツイートによると、最新号はインド特集だという。
【最新号、入稿完了!】
BACKPACKER10号の入稿が完了しました〜〜。今回の特集は、
「インドが、呼んでいる。」
その名の通り、インドに呼ばれてしまう一冊となっているのです。5月11日に届きます!欲しい方は、お気軽にお申し付けください。お楽しみに♪ pic.twitter.com/5TSjkIPS0U
— BACKPACKER (@BACKPACKER_free) 2017年5月1日
これは是非読んでみたいと思って連絡し、せっかくなのでゲストハウス亀時間にまとめて置かせてもらうことに。
届いた最新号をさっそく手にとると、まずは紙質の良さに驚いた。
紙の質感だけではなく、表紙にふさわしい写真のセレクトと、シンプルだけどセンスの良さが光るデザインも素晴らしい。
これまでにも、学生が作った冊子をいくつか読んだことがあるが、ずば抜けた存在だと感じる。
さて、今号のインド特集では、ヴァラナシやジョードプル、レーなど、インドのあちこちで見た・感じたエピソードが綴られている。
感動したり戸惑ったり、そのたびに気持ちが揺さぶられ、でも妙に気になる……、という書き手の心の動きが、ものすごく伝わってくる。
読みながら、まだ旅を始めて間もない学生時代の自分と、ページの中の旅人とを重ね合わせてしまった。
若さがとにかくまぶしいような、異国を満喫したいという純粋な気持ちが羨ましいような、なんだかとてもフレッシュな気分を感じつつ、読み終えた頃にはすっかり「もう一度インドに行きたい!!」という気分にさせられたのだからたまらない。
あと、マドゥライでのショッピングのやり取りは、思わず「あるある!」と笑ってしまった。
もうひとつの特集「中東へ、赴く。」では、イスラムの国々の魅力をわかりやすく解説している。
「違反者を探せ!」の企画も面白かった。ハンガリーはビールで乾杯しないよう、気をつけなきゃ。いいことを知った。
ここ数年、旅をテーマに掲げたメディアが非常に増えた。
ただ、見出しや写真は派手だけれど、薄っぺらい内容のものもそれなりにあって、正直残念な気持ちになることが多かった。
そういう意味では、BACKPACKERはそういったものとは対極をなす、しっかりした作りの読み物だと思う。
派手さはないものの、旅の空気がひしひしと伝わってきて「ああ、旅に出たい」という思いが呼び起こされる。
本当に旅が好きなんだろうなあ。
今回は、若い世代を応援したくて紹介したのではなく、完全に一ファンとしてのエントリーだ。
亀時間(宿泊、またはヨルカメ利用時に入手可能)以外での配布先は、BACKPACKERの公式サイトかTwitterかFacebookページでご確認を!
そういえば2年前にもらってきたBACKPACKER、まだ取ってあったはず、と思って探したら……、本棚にあった。
3冊並べて、今が見頃の庭のあじさいとともに撮影。