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チビオトが電車に興味を示し出したのが2歳より少し前だったか。
子どもの興味は移ろいやすいもの、と思っていたが、彼の電車熱は一向に冷める気配がなく、それどころか両親をも巻き込んでますますヒートアップしている。
今や家族の誰もが「電車」「鉄道」と目にすれば、条件反射でチェックせずにはいられなくなってしまった。

そんなわけで、近頃のお気に入りもやっぱり鉄道関連だ。
『モノレールのたび』はチビオトが就寝前に読むことが多いお気に入りの絵本で、湘南モノレールのお話。
大船駅から乗車し、湘南江の島駅まで向かう途中にちらっと車両工場が登場する、というのがたまらない。
「カコン、ココン」という軽快な走行音の擬音がとても楽しく、また、周囲の風景が本物に忠実なのも、近隣に住む者としてはニヤリとしてしまう。

『はこねのやまのとざんでんしゃ』も、かつての睡眠のお供だった一冊。
箱根登山鉄道の急な坂を登る様子や、紅葉の中でのスイッチバックシーンなど、これぞ名場面!な描写が数多く登場する。
作者の横溝英一さんはたくさんの電車絵本を発表しているので、少しずつ集めていきたいなあと思っているところ。

月刊かがくのともは定期購読での購入が基本だが、『モノレールのたび』は鎌倉駅西口のたらば書房の絵本コーナーで販売中。
また、1989年発行の『はこねのやまのとざんでんしゃ』は、古本やリトルプレス、雑貨を集めたブックスモブロで見つけたもの。
行く度に掘り出し物の絵本と出会えるので、いつもチビオト以上に熱心に棚を眺めてしまう。

そして、大人が寝る前にちょっとずつ読み進めて空想鉄道旅行を楽しんでいるのが、現在発売中のカーサ・ブルータス。
日本の個性豊かな車両を含めた、世界中で活躍する列車が美しい写真でたくさん紹介されている。その数123本!
ほかにも、駅舎や鉄道のミュージアム、台湾の駅弁の旅など、鉄道愛に満ちた素晴らしい内容。
早く読みたいのに、旅心を刺激する写真と文章で妄想が止まらなくなり、なかなかページが進まないのが目下の悩みである。

実際に乗りにいきたいし、電車の本を見つけたら買いたくなるし、で、しばらくは散財が続きそうな予感。

Casa BRUTUS (カーサ・ブルータス) 2014年 06月号 [雑誌]
Casa BRUTUS (カーサ・ブルータス) 2014年 06月号 [雑誌]
posted with amazlet at 14.05.15
マガジンハウス (2014-05-10)

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