夏休みの締めは羽田で飛行機づくし

2017/09/08
GOPR2817

今年小学校に上がったチビオトの、42日間に及ぶ長ーい夏休みが終わった。
海にプール、スイカ割りに流しそうめん、釣り、バーベキュー、哲学やラップの子ども向けワークショップ参加と、今年の夏はあちこちに出かけて大いに楽しんだ。
たっぷり遊んだことだし、あとは学校が始まるまでのんびり……したいところだが、夏休み最終日にもうひと遊び。
半年前に予約して、家族一同ずっと心待ちにしていたJALとANAの整備場見学へ!

JAL工場見学~SKY MUSEUM~

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B787のエンジンがギザギザになっているのは騒音を低減させるため

この日は朝から雨。
何度かの乗り換えを経て、東京モノレールの新整備場駅に降り立ったら強風が吹き荒れていて、傘が飛ばされそうになる。
せっかく滑走路のそばにいるというのに、この空模様じゃ飛行機ウォッチングは厳しいなあ、と思いながらJALの工場見学施設に飛び込んだ。
見学の時間は約90分。
スライドやビデオを見ながら飛行機について学ぶ航空教室(30分)のあと、休憩を兼ねた展示エリアの見学(20分)を挟み、格納庫見学(40分)というスケジュールだ。

航空教室では、羽田空港のことや飛行機が飛ぶ仕組みや性能についての説明があるのだが、どれも面白くて、メモを取る手が止まらなかった。
とくに驚いたのは以下のふたつ。
羽田は、日本でもっとも大きい空港であること。
(全国の民間空港97カ所中。広さは東京ドーム約330倍)
ターミナルがこぢんまりとしているから、成田空港が最大かと思っていた……。
また、機体と搭載する燃料がさほど重さが変わらないというのも、予想外だった。
(B777-300ERの場合、機体は165トン、燃料は145トン。ちなみに乗客と貨物は30トン程度)
燃油サーチャージを徴収されても、今後は心穏やかに受けいれられそうな気がする。

航空教室が終わり、格納庫見学までの20分間は展示エリアを自由に見て回ることができる。
が! 駆け足でなければすべてを見るのは難しい。
コックピットやチェックインカウンターに入ったり、ビジネスクラスや客室乗務員用の座席に座ることができたりと、体験型展示が豊富なのだ。
展示の解説文も読みたいし、歴代客室乗務員の制服や1/50サイズのモデルプレーンもじっくり眺めたいし、JALグッズショップでお土産だって選びたいし……。
格納庫見学に備えて、トイレタイムも確保しておかねば。あー、困った。
というわけで、充実した内容だけにかえって焦ってしまったのだった。また来るしかないな。

ヘルメットを被ったら、いよいよ工場見学のハイライト、格納庫に向けて移動する。
展示エリアから渡り廊下を歩いて第一格納庫へ。
扉が開くと、そこには飛行機がやけに小さく見えてしまうほどのだだっ広い空間が広がっていた。
ここでは階上から整備中の様子を眺めるのだが……、おや? 格納庫の外には、すでに国内では引退したはずのジャンボジェット、B747型機がいる。
あ、政府専用機だ!
この日の午後から、整備予定で待機中なのだとか。
滅多にないチャンスに、参加者全員、大興奮でバシバシ写真を撮る。
(掲載不可という約束のため、お見せできないのが残念……)

第二格納庫に移動してからは、整備フロアに降りて見学する。
駐機場内を歩いて搭乗する機会もあるけれど、翼やエンジンの近くで解説を聞きながら眺められるのは格別だ。
エンジンが分解されている様子や、トーイングトラクターで飛行機が整備場に運ばれてくる様子も見られて、とても濃い内容の90分が終了した。

見どころいっぱいの展示エリア

格納庫では数機の飛行機が整備中

客室窓型のQ&A

15人程度のグループに分かれて見学

コックピットは古いタイプもあり

機体がいかに大きいかがよくわかる

大事なポイント

  • 展示エリアは大変充実しているので、すべてを見るつもりであれば受付開始と同時に入るのをオススメする(見学30分前から入場可能)
  • JALグッズショップは、格納庫見学終了後には行くことができない。お土産を買いたい場合は、見学前(航空教室が始まる前)か、展示エリア見学中に買うこと

JAL工場見学~SKY MUSEUM~
https://www.jal.co.jp/kengaku/

昼食はブルーコーナーUC店へ!

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「アシアナ航空!」チビオトに聞けばどの航空会社か教えてくれる

「タモリ倶楽部」(テレビ朝日)でかつて紹介された飛行機ビュースポット「ブルーコーナーUC店」で昼食をとって、午後の部に備えることに。
滑走路間を結ぶ連絡誘導路が目の前、という最高のロケーションで、飛行機を眺めながら飲食できる幸せを噛み締めた。

さまざまな航空会社の飛行機が通り過ぎるなか、ルフトハンザ航空の4発機(エンジンが4つ)であるA340が目の前を通ったときには家族全員が大興奮。
A340は今年から徐々に退役する予定になっているので、お目にかかれなくなるのも時間の問題だ。
チビオトも自分のカメラを出して、通り過ぎていく機体を何度も連写していた。
はしゃいでいる様子を、隣の席の親子が冷ややかな目で見ていたような気もするけれど、気にしない気にしない。

ANA機体工場見学

チビオトもカメラを取り出して撮影に励む

午後はANAの工場見学に参加する。
開始時刻よりだいぶ早く着いてしまったので、1階ロビーにあるコンビニでANAグッズを物色。
定価の2割引で販売しているから、あれもこれもと買ってしまいたくなる。甘い誘惑ってヤツだ。

さて、見学が始まり、こちらでも飛行機についてのレクチャーがあった。
その後、整備士の一日の過ごし方を追ったビデオの上映があり、最後にクイズが出題されて、一旦休憩に入る。
展示スペースがない代わりに、グッズを選ぶ時間がたっぷり確保できるのが魅力的だ。

ヘルメット着用を済ませて、いざ格納庫へ。
扉が閉まっていて少し薄暗い中で、ピカピカの機体が目の前にドーンと現れたのは圧巻だった。
すぐに階下に降りて、タイヤの格納スペースの前を通って、機体のそばまで歩いていく。
カメラを構えて、一斉に撮り始める参加者一同。
その様子を見ながら、ガイドの女性が「私が記念写真を撮りますので、ご希望の方はどうぞお知らせください」と声をかけてくれる。
お言葉に甘えて、整備中の機体をバックに家族で写真を撮ってもらう。

整備のために分解されたエンジンも、すぐそばで見ることができた。
1発あたり13億円もするそうだ(B787に至っては20億円でローススロイス社製)。

格納庫の扉のところまで来たら、一旦ストップ。
ここで着陸シーンをしばらく見るという。
柵のない状態で、しかもガイドの解説付きで、迫力たっぷりの逆噴射音を聞きながら眺めるという、至福のひとときを味わうことができた。
と、ここで終了時間。
もと来た道を通って戻り、これにて見学は終了。

建物入口脇にあるコックピット

こちらが20億円のエンジン

ツヤツヤの機体、美しい!

こんな近くで着陸が見られるなんて!

エンジンの大きさたるや!

厳重に管理されている整備士の工具箱

大事なポイント

  • 入館証をプリントアウトして持参することを忘れずに(建物に入る際に必要)
  • ガイドはフレンドリーな方が多い印象。質問すると、喜んでいろいろ教えてくれるのがうれしい

機体工場見学 | ANA
https://www.ana.co.jp/group/kengaku/

締めはやっぱり羽田空港で

1日のうちに、日本を代表する航空会社2社の工場見学に参加して、飛行機欲がバッチリ満たされた。
……はずなのに、まっすぐ帰らずについつい寄り道して、羽田空港国際線ターミナルの展望デッキに吸い寄せられる旅音ファミリー。
新整備場駅に向かう途中、映画「スターウォーズ」をモチーフにした「R2-D2 ANA JET」が着陸するのが見えたのだから仕方がない。
夕方まで飛行機ウォッチングを満喫して、今度こそ本当に帰路につく。

両社の工場見学とも小学生以上という条件があるため、入学式以降すぐ行くつもりで予約を取ろうとしたら、3月の時点で夏まで空きがなかった。ものすごい人気だ。
半年待つのはさすがに少し長く感じたが、それだけに期待も大きく、そして間近で見た機体は迫力があって、本当に素晴らしかった。
……期待と機体をかけてみたものの、ちょっと微妙な感じがしてかなり残念だが、とにかく夏休み最終日に最高の楽しい体験ができて大満足だった、ということでこのブログを締めたい。