鎌倉で修行僧の水行を見る

2018/02/12
IMG_0813

「荒行」と聞いたら、人里離れた山深いところでの修行といったイメージだが、鎌倉で、しかも自宅から割と近いところで、その修業の一端が見られるので行ってきた。
年に一度、2月11日に長勝寺で行われる「大国祷会成満祭(だいこくとうえじょうまんさい)」での水行だ。
千葉にある日蓮宗の大本山、法華経寺で100日間に及ぶ「大荒行」をしてきた僧たちが、修行の仕上げとして、ここ鎌倉で冷水をかぶって、世界平和や除厄開運を祈願するという。

IMG_0525

家の近所だからと気軽に出かけたところ、境内にはすでにたくさんの人がスタンバイしていた。
水行場の周りには、レインコートを着用して、カメラにスーパーのレジ袋を装着済みの強者たちが陣取っている。

ほどなくして、「すいぎょうーー!」という大きな声が響いた。
トントントンと太鼓の音がだんだんこちらに近づいてきて、お経を上げる声も聞こえてきた。
水行場まで来ると、白装束を脱いでふんどし姿になる。
髪の毛は無造作に伸び、髭はぼうぼう。頬がこけている人もいる。
荒行のあいだ、食事はおかゆと汁物を1日2回だけ、睡眠時間は約3時間というから、かなり過酷だ。

IMG_0734

大きな声で読経をしたあと、いよいよ水をかぶる。
連日寒い日が続いていたが、今日は珍しく朝から暖かい。
修行僧は内心ほっとしているのかも、なんてついつい思ってしまったが、100日に渡る修行中には、1日7回も水行をしていたとのこと。

IMG_0745

IMG_0685

4組の僧たちが、交替で水行を行った。
僧侶のすぐ後ろで見物していた人は、全身ずぶ濡れになり、コートから水が滴っていた。
なるほど、レインコートとレジ袋が必須なわけだ。

鬼気迫る表情の修行僧を見送り、ぽかぽか陽気の中、また歩いて帰った。
日本一厳しいといわれる修行を終えて、今はほっとしているのだろうか。

一年に一回のお寺の祭りに行った。
何やら変な言葉が出てきた。
そして水を掛けてきた。

text by チビオト

Chibiotoさん(@chibiotograph)がシェアした投稿 –