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インドから帰ってきて、坂倉準三展を見るためにこの美術館を訪れたときには、まさかこんなことになるなんて思いもしなかった。
鶴岡八幡宮の境内に立つ神奈川県立近代美術館 鎌倉、通称「鎌倉近美」。
こちらの2階にある喫茶室を、旅音がスタッフとして関わっているNPOルートカルチャーが運営することになった。



坂倉準三の代表作である鎌倉近美は、日本でいちばん最初に建てられたモダンアートミュージアムであり、世界でもNYのMoMA、パリ市立近代美術館に次いで3番目の歴史を持つ近代美術館である。
そしてもうひとつのトレードマークが、建物の前に広がる大きな蓮池だ。
映画「ノルウェイの森」のワンシーンにも登場した“蓮”池を有する鎌倉近美と、鎌倉に根ざした文化的交流の場づくりを目的に活動するルート(“根”)カルチャーとの融合によって生まれ変わった喫茶室は、その名を「rencon(レンコン)」という。
renconのテラスは蓮池を望む絶好のポイントで、こんな寒い時期にもかかわらず、ひざかけで暖を取りながらティータイムを楽しむ人が少なくない。
こじんまりとした喫茶室内もまた居心地が良く、日の光が差し込むと暖房なしでもポカポカ暖かい。

これまでは展覧会の観覧券がなければ入れなかった喫茶室。
しかし今後はチケットを持たずとも利用できるので、鎌倉散策の際にはぜひお立ち寄りいただければと思う。
(美術館受付にて「喫茶利用」の旨を伝え、専用のパスをつけると入館可能に)
なお、現在はプレオープンにつき限定メニューでの展開だが、4月以降本格的に始動予定で、さまざまなイベントも企画中。
喫茶室renconを通して鎌倉のこれからを見通せるような、そんな場になっていけば、などと密かに願っている。
営業日・営業時間は「喫茶室rencon」のサイトでチェックを。
http://rootculture.jp/rencon/

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Join the discussion 2 Comments

  • kia より:

    はっ!!!!あのノルウエイの森のシーンはここだったのか…!

  • かな子 より:

    ■kia
    そうなのよ、なかなか印象的な光景でしょ。
    (って、「ノルウェイの森」見てないんだけど……)

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