空港に行く、というだけでわくわくする。
施設のスケールの大きさと非日常感に加えて、旅立ちの昂揚感もその気分を後押ししてくれる。
でも、今回は飛行機に乗るわけではなく、誰かの出迎えに来たのでもなく、空港に隣接したホテルでスペシャルなランチをいただくという滅多にない機会でやってきた。
中国国際航空(エアチャイナ)の日中就航40周年を記念したビジネスクラスランチ&トークイベントが羽田エクセルホテル東急にて開催され、うれしいことに招待していただいた。
というと、まるでVIP待遇の接待みたいな印象があるかもしれないが、なんのことはない、抽選に見事当選したという幸運のおかげである。
余談だが、フェニックスをイメージしたロゴマークにはV、I、P、のアルファベットが隠されていて、これには搭乗するゲストすべてがVIPという意味が込められているそうだ。
ナショナルフラッグキャリアとしてスタートした中国国際航空のこれまでの変遷や就航している都市、チケットについての説明の後はお待ちかねのランチタイム。
オーダーしておいた中華料理に舌鼓を打ちながら、ざっくばらんな雰囲気の中で、事前アンケートで多かった質問に回答する形式のトークを楽しむ。
思わず笑ってしまう裏話満載の中、なるほどと思ったのが、整備責任者の方が話していた「おしぼりは使用後もなるべく手元に残しておくこと」という内容。
万が一火災等が起こった際、煙を吸い込むのを防ぐのに効果的だからとのこと。
手を拭いてしばらくすると、すぐに回収しにくるから何も考えずに渡してしまっていたが、今後は降りるまで手元に置いておいてもいいかもしれない。
機内食の話も面白く、塩分はっきりの味付けが大切だとか(高度が上がると味覚が普段とは変わるため)、飛行機の遅延により急きょ2時間で200食、限られた食材で作らなければいけない事態があったとか、もちろん衛生状態に気を配らなければいけないとか、一般的な食事以上に気を遣うことがわかってますますありがたみが増した。
この日のメニューは、メインディッシュが白菜の海老ムース巻き蒸し、銀杏ソースがけ。
3種類の料理から事前に申込をして決めたものだが、ほかにビーフ(牛フィレ肉のステーキ、クリーミーデミグラスソース添え)かチキン(若鶏股肉の照り焼き、玉子餡かけ)を選ぶこともできた。
前菜は2種類で、和の小鉢には山牛蒡細巻寿司、みょうがの酢漬け、昆布巻き、山菜のきんぴら、そして中華の小鉢には魚と帆立貝と小海老のマリネ紹興酒風味。
パンとライス、季節のフルーツの後には、アールグレーティームース赤すぐりソースのデザートと熱いコーヒー。
もちろんすべて完食。おいしくありがたく味わった。
質疑応答の際、スペシャルセールがあるかと質問したところ、時期は未定だが今後予定ありとのことだったので、オフィシャルサイトかフェイスブックページで随時チェックするのがよさそうだ。
アジアやヨーロッパへの便が思った以上に充実していて、中国経由で第三国というのも視野に入れ、再来年の旅先を検討するのもいいかなあと、すでにお世話になるつもりになっている。
まだ来月出発予定の旅も終わっていないのに気が早いだろう、とは思いつつも。