七里ガ浜の坂のてっぺんあたりから、さらに登った先にある広大な森、広町緑地。
20年以上の長きに渡り、開発か保全かで大いに揉め、2002年にようやく貴重な自然を活かすという道を進むことになった場所である。
広町緑地に行きたいと思ったのは、かれこれ10年以上前になるだろうか。
ずっと気にはなっていたが、なかなか訪れるタイミングがなく、やっと念願叶っての初訪問となった。
実は、3月末に一度、目の前までは来ていた。
が、2月の大雪のせいで整備工事が遅れていて、中に入ることができないと言われて悔しい思いをしたのであった。
今度こそはと、広報で工事の終了時期を確認し、ゴールデンウイークの平日に再度トライ。
湘南モノレール「西鎌倉駅」で下車し、御所ケ谷入口から中に入る。
写真で見た広町緑地は本当に手つかずの森という印象だったが、整備が行き届いた今、道は歩きやすく、それでいて無理に手を入れたという感じではなく、老若男女が楽しく散策できるようなつくりになっていた。
青空が広がり、新緑がまぶしいこの時期に来ることができたのは、最高のタイミングだったと言うしかない。
歩いたり立ち止まったりを繰り返し、ゆっくり無理のないペースで外周コースを回り、浄化センター入口までの半周を楽しんだ。
夏が終わって少し涼しくなった頃に別のルートをたどるのもよさそうだなあと、歩きながらすでに次回のプランを練っているせっかちな自分に、ちょっぴり呆れつつ。