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旅の最中に見つけた『買わずにいられなかったモノたち』が、今でもたくさん家にある。
どれもこれも本当に気に入っていて、大切にしているものばかり。
ところが、4歳になったばかりのチビオトは「怖い」という感覚が芽生えてきたようで、さまざまなモノに対して恐怖心を抱くようになってしまった。

最初はインドで買ってきたアンティークの牛の壁飾り。薄暗い廊下のどん詰まりに鎮座しているので、まあわからなくもない。
実は1年ほど前から怖がっていたが、大丈夫だよ、怖くないよ、と言えば前を通ることができた。
その手も現在では通用せず、ここを通らないとトイレに行けないため、止むなく取り外すことに。
次はメキシコで見つけたひょうたん製のガイコツ。
とぼけた表情が最高にいい味を出していると思っていたのに、子どもにとっては気味が悪いらしく、こちらも目の付かないところへ移動した。
このふたつこそ、我が家の顔とも言うべきモノたちだったのに。

まだまだ続く。
サドゥーの写真、ガイコツのパラパラ本、韓国の人形。
あ、なんとなく傾向が掴めたような……。

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でも、微妙な違いで怖い怖くないというケースもあって、左側はダメで右は平気らしい。
……何が違うんだろう。
一時期は絵本に登場する「?」が怖いと言っていたこともある。ここまで来ると、完全に理解するのはもはや無理。

幼い頃、天井のシミや柱の木目が意味もなく気になり、怖くて仕方なかったことを思い出す。
時間が経てば恐怖心なんてケロッと忘れ、「なんで怖かったんだろう」と不思議に思うことは自ら体験済み。
あたたかく見守りつつ、これ以上怖いと思うモノが増えないよう願うばかりだ。

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