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11月5日(土)、「第5回三世代交流事業in坂ノ下」に参加した。
このイベントの目玉は地引網。チビオトにとっては初の体験になる。
それぞれ自分の自転車にまたがって、海沿いを走って会場の坂ノ下海岸に向かう。

家を出たときは曇り空で肌寒かったのに、浜に着いたら次第に青空が広がり、いつの間にか小春日和という言葉通りの暖かな晴天に。
まずはイベント関係者による挨拶に始まり、全員でラジオ体操をして体をほぐしてから、鎌倉の海に生息する魚について現役の漁師からレクチャーがあった。
しかしポカポカ陽気の中、キラキラ輝く海を見てしまったチビオトは、お話そっちのけで海遊びに夢中に。
しばらくその様子をぼんやり見ていたが、あたりを見渡せばほかにも砂団子を大量にこさえる子あり、砂浜を掘り進めて川を作る子ありと、離脱者が続出していた。
これだけ気持ちの良い秋晴れだもの、遊びたくなるのも無理はない。

待ちきれない子たちが作った砂団子やら、穴があちこちに。

待ちきれない子たちが作った砂団子やら、穴があちこちに。

チビオトも11月の海へ。

チビオトも11月の海へ。

海の男はかっこいい。

海の男はかっこいい。

いよいよお待ちかねの地引網が始まる時間になり、2列に分かれて砂浜にスタンバイ。
漁師さんが沖合に仕掛けた網を、つなひきの要領でロープを手繰り寄せて、浜まで引き上げていく、というのを何度も繰り返す。
単調な動作の連続だから、子どもはきっとすぐに飽きて最終的には親の出番になるだろう、と思っていたが、漁師さんが「もういいよ!」と言うまでしっかり頑張ってやり通していたのには感心した。
どんな魚が獲れたのか早く見たくて、漁師さんが運ぶ大きなバケツを必死に覗き込もうとする子があちこちにいて、その好奇心旺盛な様子に思わず笑みがこぼれる。

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地引網が終わったのがちょうどお昼時。
焼きいもとソウダガツオ入りのお味噌汁が振る舞われ、それぞれ好きな場所に座って食べ始める。
海を眺めながら、持参したおにぎりといっしょに優雅に昼食、といきたいところだが、イベント開始時にはまったくいなかったトンビやカモメ、ハトにカラスが上空で虎視眈々と狙う姿が視界に入ってくる。
ちらちらと空を見上げつつ、食べ物を取られないように片手でガードしながらいそいそと口に運ぶ。

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食べ終わってから食器を返却しにいくと、地引網で獲れた魚を配っていたのでおすそ分けしてもらった。
鮮度抜群のイワシ12匹は、その夜の食卓に唐揚げに化けて登場。いやあ、おいしかった。
いただいたのは体長10センチにも満たない小さなイワシだったが、イワシ以外にも大量のアジや、体長40~50センチほどのスズキも網の中に入っていたそうだ。

チビオトは地引網よりももっぱら海遊びに専念していたが、こういう機会でもなければ11月の海に繰り出すことはなかっただろう。
のんびり海で過ごすひとときは、想像以上に楽しいものだった。
この素晴らしいイベントの主催者である「みらいふる鎌倉(鎌倉市老人クラブ連合会)」の元気な人生の先輩たちに、心から感謝したい。

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